プレキャスト重力式ブロック~護岸嵩上工用

工期短縮と治水安全度の向上を両立しながら
河川護岸の嵩上げ工をプレキャスト化しました!

▲令和3年度発注工事(土岐川豊岡地区整備工事)

治水安全度を向上するため
堤防整備をより強固・効率化するためのご提案

地球温暖化の影響もあり、時間当りの降雨量が多くなることで河積断面が不足する個所が発生しています。
そこで河積を増やすために護岸を嵩上げする必要があるところに向けて製品化をしました。
平水時は、河川護岸は憩いの場として利活用されており、夏の花火大会などではステージとなりえます。
そんな場所は、景観性も求められることになります。
当然ながら、築堤する工事期間も近接する道路は利用されることで工事規制を短くすることが望まれます。

景観に合わせて2種類から選択可能

水辺周辺の土地は、子供の遊び場や地域活動の場として、様々な形で周辺住民の憩いの場として活用されています。
そんな親しみを持つ場所に馴染むように、正面・背面のそれぞれを滑面と化粧面の2種類から選べます。

化粧面の高さは直壁面1.5m、勾配面は斜距離1mの対応が出来ます。

▲直壁面(化粧面高さ:1.5m)

▲勾配面(化粧面斜距離:1.0m)

吊上げ方法

図は吊上げ時の様子になります。

  • スリングチェーン:KLA
    (チェーン長を調整可能な場合)
  • 外断熱用アンカー:DHK 2.5トン用
    (写真はマルチアイボルトM16×3ヵ所)
  • 吊りカップラー:2.5トン用×3個

右端図:H1200~H1600の場合
勾配面の図はM16インサート、マルチアイボルトM16を用いた例。

 ※現場においてワイヤー等の調整は、レバーブロックを用いて下さい。

目地部の施工方法

  • 10mに1ヵ所、伸縮膨張を軽減する為に目地工を施工します。その際に鉄筋と止水板を配置します。
  • 直壁より250mmの位置の鉄筋配置孔に丸鋼を設置、150mmの位置の止水板固定孔を使用して止水板を設置します。
  • 止水版は、現場の施工に合わせた方法で固定します。
  • H1500以上の製品の側面に設けた開口部は、鉄筋等を配置する際の出入り口にもなります。

丸鋼:R235-Φ25mm
塩ビパイプ:VPΦ30mm

止水板:CF-200-5

製品図・寸法表

標準構造図(参考)

  • 充填コンクリートの1回の打設高は1.0mとして下さい。
    充填コンクリートによる側圧は、液体とみなして求める方法を利用し鉄筋コンクリートの許容応力度に1.5の割増をして設定しています。
    (σca=15N/mm2、σsa=270N/mm2)
  • H=1200~1400のかかと部の背面コンクリートを施工する際は、適宜 付着筋を配置して下さい。

■設計条件

 (H=1600の一例)

施工例

▼令和3年度発注工事(土岐川豊岡地区整備工事)

他製品との組み合わせ

堤防工や河川付近に使用できる製品は、プレキャスト重力式ブロック以外にもあります。
組み合わせて使用する事で、より全体の景観に統一感を持たせたり、利便性を高める事が出来ます。

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