【コラム】スラグ

スラグとは鉱滓とも呼びコンクリートを扱う業種の場合、高炉スラグ溶融スラグを指す事が多いです。

高炉スラグは高炉で鉱石などから金属を精製する際に生まれる副産物、
溶融スラグは焼却炉でゴミなどを燃焼した灰を溶融・又はゴミを溶融して加工した副産物です。

謂わば精製や燃焼の残りカスとも呼べますがコンクリートの材料に使用すれば、スラグを使用せずにコンクリートを作る時よりもCO2の排出量を減らす事が出来ます。

スラグをコンクリートに混ぜる事で、コンクリートに精製おいてメリットとなる潜在水硬性・高アルカリ性・耐塩害性を得ます。

例えば、ポルトランドセメントを高炉スラグ微粉末に一定量 置換する事でコンクリートにとって有害なアルカリシリカ反応の膨張を抑えられます。

ハレーサルト(高耐久性コンクリート)

ハレーサルトは塩害・凍害・硫酸に耐性を持つ高耐久性コンクリートです。

製鉄所から排出される副産物(高炉スラグ)を有効利用。

セメントの一部を高炉スラグ微粉末にして、細骨材の100%を高炉スラグ細骨材に置き換えることで、塩害・凍害・硫酸への耐性を持っています。
さらに低炭素・資源循環・高強度 等の特長も兼ね備えています。

塩分濃度10%水溶液による 凍結融解試験を実施。
試験の結果は、100サイクル経過後も外観に変化がなく
凍害と塩害による複合劣化環境でも 健全な状態を維持しました。