【コラム】現場打ちからのプレキャスト化提案
プレキャスト製品(プレキャストコンクリート製品)とは
プレキャスト(precast)…pre/前 cast/成型する
つまり、あらかじめ成型された製品、とりわけコンクリート製品の事を指します。
プレキャストコンクリート製品、コンクリート二次製品とも呼ばれています。
近年、施工や省力化、工期の短縮を図るためにプレキャスト製品を使用するケースが増えてきています。
現場打ちと比較してプレキャスト製品は、材料費・製造費が高くなります。
しかし、現場での人件費や施工費と比べるとプレキャスト製品の方が安価となります。
工場生産となるプレキャストは天候に製造が左右されにくいです。
しかし現場打の場合、対策処理の手間や人手、工事日数が加算されて施工費が予想より増す事があります。
長距離の工事になると、その差が顕著となります。
豪雨や積雪、台風などの天候による自然災害が多い日本では特にそうです。
これらの理由からトータルコストだと現場打ちよりもプレキャスト製品の方が優れている場合が多いです。
プレキャスト製品のメリット
プレキャスト製品のメリットとして次の点が挙げられます。
- 施工の事前から製造するため、使用する前に品質の検査が出来る。
- 工場で製造環境を整えるため、材料や配合、設備や製造を安定させやすい。
- 工場で製造環境を整えるため、製造の品質・日数が天候に左右されにくい。
- 自メーカーの生産となるため、作業者の熟練した技術で製造出来る。
- 自メーカーの生産となるため、機械化・作業の効率化による省力化・コスト削減が出来る。
- 鉄筋かぶりが小さいので断面を薄く出来る。
業界の高齢化・人手不足や材料の高騰が進む昨今
製造費・人件費の削減にプレキャストコンクリート製品は多いに貢献します。