【コラム】張り？積み？ブロック

河川や堤防に沿うように施工されているコンクリートを見た事はありますか？

これらは法面被覆ブロック類といい、河川の護岸(土堤)などの斜面(法面)を保護するための、平板形状のコンクリートブロックです。

斜面の勾配が45度より緩やかなものを「張りブロック」といい
斜面の勾配が45度より急なものを「積みブロック」といいます。
「積みブロック」は「もたれ式擁壁」の一種になります。

張りブロックは大型化にする事で施工性を向上させたり、自然環境に配慮して緑化を促す機能が備わっていたりと、ニーズに合わせて開発・改良された製品が多種存在します。

丸治コンクリート工業所でも用途や目的、設計条件に合わせて様々な法面被覆ブロック類及び関連製品を取り揃えています。

▲サンＫ　大型張りブロック
護岸及び道路法面のコンクリートブロック張工です。
トータルコスト削減のサンKクリア工法(施工の短縮化・省人化・省力化)を利用。
大型張りブロックを高さ固定ボルトで基面より浮かせて基面と製品の隙間よりコンクリートを後打ちしてり一体化を図る設置します。

▲竜陣＆彩陣
竜陣は自然環境を考慮＆施工の省力化・短期化。
景観に力強い印象を与える1個/ｍ2の大型ブロックです。
治水上の安全性を確保したうえで、工期の大幅短縮・作業の省力化が図れます。

彩陣はより自然環境と共にある環境保全ブロックです。
竜陣と同じくの治水上の安全性を確保したうえで、多様性ある環境を創出・豊かで安定的な生体保全を可能にしました。

▲緑生擁壁(大型積ブロック緑化タイプ)
公益社団法人全国宅地擁壁技術協会宅造認定に認証された
緑化タイプの大型ブロック積です。
裏込砕石を使用しないので施工性が格段に良くなるのと同時に、堆肥土やブロック内の土砂が裏込砕石内に流出してしまう空洞化現象や樹木の根が裏込砕石に遮られる為に起こる発育不良・枯死という事がありません。
また、5m以上の高擁壁として使用でき、土圧・不等沈下・地震に耐えます。

▲SPブロック
スピード（Speed）土留プレハブ（Prefab）工法は、ブロック積（石積）擁壁あるいはもたれ式擁壁工に代る大型ブロック積によるプレキャストコンクリート擁壁です。
昭和45年の開発以来、ご愛用いただいて149万㎡を超える実績を達成しました。（平成18年9月末現在）

▲カゴボックス（多段積みタイプ）
法面保護から護岸まで使用可能な、透水性に優れた環境保全型カゴ系護岸です。エコトーン(陸域と水域の境界になる水際)の形成に欠かせない、多様な環境を創出できます。
多段積みタイプは水中部に栗石を充填して魚巣としての機能を持たせることができます。
また、平水位より上部には土砂や土のうを充填して水辺植物や自生植物による緑化が行えます。

▲うらかたくん[HPB]/＆Coco・A・グリーン
うらかたくんはコンクリートを使う間知ブロック積・もたれ擁壁工に代るスピード土留プレハブ工法の大型ブロックです。
明度6以下に対応しています。
［HPB］…専用裏型枠 KCパネル付きハーフ（Half）プレキャスト（Precast）大型ブロック（Block）

COCO・A・グリーンはうらかたくんと同様の特徴に加え、環境保全に対応した緑化大型ブロックです。
従来困難とされていた急勾配（1：0.5）の練積み擁壁に、ポット苗あるいは種子入り植生袋を使用して簡単に植栽できるほか、その地域に元々生育している在来種の緑化が可能です。
道路工事の緑化土留工や河川での災害復旧における環境の保全に対応したブロックとしても使用可能です。