ハレーサルト
耐硫酸・耐塩害・耐凍害 の “高耐久性コンクリート”
ハレーサルトNETIS登録、6技術
ハレーサルトボックスカルバート CG-110006-A
ハレーサルトU型側溝 CG-120040-A(旧登録)
ハレーサルト自由勾配側溝 CG-120041-A(旧登録)
ハレーサルトスリット側溝 CG-130005-A
ハレーサルト張り出し歩道 CG-130006-A
ハレーサルト歩車道境界ブロック CG-130019-A
ハレーサルトは、製鉄所から排出される副産物(高炉スラグ)を有効利用したコンクリートであり、普通コンクリートと比べ以下の優れた特性を有しています。
- 硫酸と反応して表面に強固な被膜を形成するため、硫酸に対して高い浸食抵抗性を有します。
- 緻密で高強度な素材であるため、塩化物イオンの侵入を抑止し、高い耐塩害性を有します。
- 高炉スラグを多量に使用しているため、資源の循環利用とCO2排出抑制に大きな効果を発揮します。
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ハレーサルトの応用例(実績例)
ハレーサルトは耐硫酸性、耐塩害性、耐凍害性、高強度、資源循環、低炭素等の特長を有するコンクリートであり、プレキャスト化することにより、工期短縮、施工環境の改善等が付加されるコンクリート素材です。日本は火山国で海岸線からの距離も比較的近い土地が多くあるため、身近な環境で硫酸や塩害による被害の発生する可能性が高く、河川・下水道関連だけではなく、水路や道路側溝、擁壁等、様々な構造物への応用が考えられます。
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マンホール
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L型擁壁
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道路用側溝
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ボックスカルバート
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U型水路
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スラブ
耐硫酸性
耐硫酸性 3倍以上
ハレーサルトの耐硫酸性は硫酸水溶液侵せき試験により求められる中性化速度係数で表され、その特性地は3.0mm/( year・%)を標準とします。
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年間平均硫化水素ガス濃度が10ppm以上50ppm未満となる環境
耐塩害性
耐塩害性 5倍以上
ハレーサルトは、高炉スラグを用いた水結合比の低い密実なコンクリートであるため、高い塩害抵抗性を発揮し、塩化物イオンの見かけの拡散係数は普通コンクリートの1/6以下、設計耐用期間は5倍以上です。
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☆『耐用期間比較例』1鉄筋かぶり7mm、路面凍結防止剤散布地域 (落ち蓋式U形側溝3種)
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道路橋示方書・同解説の塩害に対する照査による設計耐用期間比較
(鉄筋かぶり7mm、対策区分 I の場合)
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設計耐用年数とは、鋼材位置における塩化物イオン濃度が鋼材腐食発生限界濃度である1.2kg/m3に達するまでの期間を求めた値です。
☆『耐用期間比較例2』鉄筋かぶり8cm、飛沫帯の場合
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コンクリート標準示方書の塩害に対する照査による設計耐用期間比較
(鉄筋かぶり8cm、飛沫帯付近の場合)
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※飛沫帯とは、海上及び海水遡上部において、潮の干潮や波しぶきによる乾湿繰り返しを受ける特に厳しい腐食性環境にある箇所です。
耐凍害性
ハレーサルトは、山間部や寒冷地等にて、水の凍結・融解の繰り返し作用によって受ける凍害の進行速度を遅らせることができます。
緻密な内部構造をしたハレーサルトは凍害の原因である水分が内部に浸透しないため、凍結融解試験に於いて、1200サイクル経過しても性状に変化がありません。
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資源循環
資源循環 再資源化率50%
ハレーサルトは、普通セメントの一部を高炉スラグ微粉末と、細骨材の100%を高炉スラグ細骨材と置き換えるため、高炉スラグを質量比率で約50%使用しており、廃材の有効利用による資源循環が図れます。
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高強度
高強度 50N/mm2以上
ハレーサルトの設計基準強度は、標準で50N/mm2です。
普通コンクリートは強度が高いほど耐硫酸性能は低下しますが、ハレーサルトは強度が高いほど耐硫酸性能も向上します。
強度が高いほど緻密コンクリートとなり、外部からの塩化物イオンの侵入を抑止するため、鋼材の腐食を大幅に抑制することが可能です。
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低炭素
低炭素 CO2排出削減 約40% 建設技術審査にて35%以上を証明
ハレーサルトは、材料の約50%が高炉スラグであるため、一般的なコンクリートに比べてCO2の排出量を約40%削減できます。
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